ぷっくん★紀行

白浜〜すさみ

今年初めての100選巡り。予報通りの晴天&温暖、但し強風が災い。人形撮影には若干辛い条件となった。

連休ではないのであまり無理をしないようにと、椿からすさみまでにしておくことに。国道42号線をひたすら南下。下津辺りから片側通行区間が何カ所もあった。一斉工事なのか?平日とはいえ通勤時間でなければオフシーズンということもあって交通量は少なめではあるのだが。途中、みなべ町付近で梅の花が咲き始めているのが見えた。まだ半開きといった感じだが、近くへいけば花の香りがするのだろう。でも今日はお花見には寒いと思う。

最初の目的地は椿。事前に下調べしておいたので、迷わず辿り着くことが出来た。「俳句のみち」という遊歩道を200mくらい徒歩で登る。結構急な登り坂だ。道の両際に句碑が建っている。椿温泉にちなんで椿が植えてあったり、札所巡りが出来るように石仏が建っていたりもする。詳しい解説がどこにもないので詳細が分からない。どこかに案内板など建てておけば観光客にも親切だと思うのだが。頂上付近と思われる場所に広場があり一番奥にモニュメントが建っていた。椿の温泉街が一望できるビューポイントだが、風が強くて撮影には苦労した。

国道へ戻って志原海岸へ。国道沿いに「道の駅・志原海岸」があり、その駐車場内にモニュメントがある。この道の駅には何度か立ち寄ったことがあるが、その時にはモニュメントに気づきもしなかった。注意してないとそんなもんなのだろう。ここのモニュメントにはプレートがなかった。調べるとかなり前から(少なくとも2004年)はずれたままになっているらしい。県は知らないのだろうか。台座部分が非常に見苦しくなっているので是非直してもらいたい。さらに周りの芝生部分に「犬の糞を片付けてください」みたいな看板がいくつも立てられていて景観を損ねる原因になっている。このモニュメントが建っている場所は最高のロケーションなので実に勿体ない。

次の目的地はすさみ海岸。国道沿いにある漁協の駐車場の敷地内に建っていた。三角屋根の綺麗な外観の公衆トイレが目印になる。駐車場に車を止めて撮影。すぐ側には海水浴場がある。シーズンの休日はそれなりに混むだろう。やはり撮影はオフシーズンに限る。

さらに国道42号線を南下、恋人岬へ。ここもレストランの駐車場に建っているのですぐ分かる。夫婦波とブーゲンビレアが名物(?)なのだが、ブーゲンビレアの苞は小さくて見栄えがイマイチだった。夫婦波はよく見えた。晴天で海の色が素晴らしく美しい。これでもう少し風が弱ければ最高なのだが。

そして今回最後の目的地は「日本童謡の園」だ。駐車場へ着くなり猫がお出迎え。車で近づいてもなかなか逃げない。人なつっこい猫だなと思いながら車を降りると、近くの公衆トイレ裏に何匹もひなたぼっこしていた。近づくと逃げる猫もいる。公園に住み着いている野良猫らしい。とりあえず先にモニュメントを撮影にいく。海を背に建っていた。絶好のロケーションだ。右手には「まりと殿様」、左手には「鳩ぽっぽ」の銅像が建っている。銅像に近づくとそれぞれの童謡が流れ出すしくみだ。モニュメントを撮影した後、隣接する水族館に入ってみようと思ったが、有料だったのでパス。大人200円と安価ではあるが極力お金を掛けずに済ませたいからだ。それにエビやカニより猫の方に興味を引かれる。

今回はここが最後のポイントなのでまだ時間も早いことだしゆっくり園内を散策することにする。歩き始めるとあっちにも猫、こっちも猫、猫・猫・猫だった。ほとんどが野良猫のようだが、中には飼い猫かと思えるほど人なつっこくて綺麗な猫もいた。首輪をつけた猫もいたが、飼い猫なのか首輪をつけたまま捨てられたのかは分からない。よく見ると所々にキャットフードやにぼしなどが置かれている。エサを与える人がいるのだ。これは賛否両論だろうなと思いながら進む。奥の方まで歩いていると民家があった。もしかしたら野良猫に紛れてこのあたりの飼い猫もいるのかも知れない。

さらに奥へと歩いていくと、「遊歩道 灯台」と書かれた案内看板がある。その先には海を渡る通路と鳥居の建つ島への入口が見えた。折角なので行ってみることにする。細いコンクリートの通路の両際に迫る海は本当に美しい。和歌山から国道を南下すると、切目あたりで見えてくる海はそれまでの海とは青さが違って見えるものだが、すさみまで来るとさらに青く美しい気がする。対岸に渡るとそこは島で、しかも全島天然記念物であると案内板に書かれていた。鳥居の近くには「村社 春日神社」とある。鳥居をくぐって歩いていくと、両脇に石灯籠が立ち並ぶ石段があった。登っていくと神社の境内だった。人気がないので普段は無人なのだろうが手入れは行き届いているように見えた。境内の奥に「灯台 遊歩道」と書かれた案内看板があった。折角なのでそちらへ歩いていく。うっそうと茂る木々の間を細い通路が延々続いている。天然記念物だけあって、最低限の手入れで済ませているのだろう。時々頭上から蔓がたれていたりする。こういう藪の中のような所を歩くのは冬場に限る。春を過ぎれば蜘蛛の巣だらけだろうし、夏なら蚊がいるだろうし、秋はヘビや蜂の心配をしなければならない。冬の暖かい日なら安心して歩ける。どのくらい歩いただろうか、道が二股に分かれていた。迷った末広い方の道を進む。しばらく歩いても灯台に着きそうにないので、引き返してもう一方の道を行くことにする。しばらく歩くと白亜の灯台が見えてきた。灯台の奥からの眺めがまた素晴らしい。これでもう少し風が弱ければ本当に言うことないのだが仕方がない。何とか撮影して元来た道を引き返す。帰りはさらに強風が吹いていて、通路を渡る時さすがに寒かった。

公園に戻って何匹かの猫を撮影した。ここの猫たちはほとんどがしっぽの短い猫たちだ。自宅の周りではこんなしっぽの短い猫はいない。この辺では短い猫のほうが多いのだろうか。公衆トイレの近くには「猫に餌を与えないでください。猫好きの方は連れて帰って下さい」などと書かれていた。それは無理。だって猫好きなら既に猫を飼っているだろうから。我が家のように。一番悪いのは猫を捨てに来る奴なんだけどな。この猫たちには何の罪もないのに。

予定よりも長い時間滞在したが、明日は仕事なので暗くなる前に引き揚げた。平日なので通勤ラッシュにかかるかと思ったが大丈夫だった。途中、御坊市内で夕陽が美しかったので煙樹ヶ浜へ寄り道した。ぎりぎりモニュメントと夕陽の写真を撮ることに成功。夕焼けとはいかなかったがモニュメントの背後に沈む赤い夕陽を撮影することが出来た。廻ったモニュメントは5箇所と少なめだったが、充実した1日だった。


【地図リンク】和歌山県の朝日・夕陽100選(Google マップ)

【関連リンク】

【100選の旅リンク】
【Blue Topazリンク】
【記事リンク】100選の旅
※お人形の写真があります。抵抗のない方は是非ご覧下さい。



2008年02月20日(水)  No.26 (朝日・夕陽100選)

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